コラム

HARIO Official Shop
コーヒー豆の賞味期限は?鮮度を保つ保存方法と保存容器のご紹介

コーヒー豆の賞味期限は?鮮度を保つ保存方法と保存容器のご紹介

皆さんは、コーヒー豆をどのように保存していますか?いつもの保存方法を少し工夫することで、新鮮で美味しいコーヒーを長く楽しむことができます。今回はコーヒー豆の鮮度を保つ保存方法についてご紹介します! INDEX 1.コーヒー豆の品質を維持するには? 2.コーヒー豆の賞味期限は? 3.コーヒー豆の鮮度を保つ保存容器の選び方 4.まとめ 1.コーヒー豆の品質を維持するには? コーヒー豆が劣化する原因として「酸素」「光」「温度」「湿度」の4つの要素が挙げられます。この4つの要素は身近にあるものであり、コーヒー豆に限らず、様々な食品に影響を及ぼすものです。それぞれの原因とコーヒー豆を守り鮮度を維持する方法をご紹介します。 ①酸化から守る まず、空気中に含まれる「酸素」はコーヒー豆の劣化に大きな影響を及ぼします。焙煎したコーヒー豆の表面に出るテカテカとした油分はコーヒーオイルと呼ばれ、この油分が酸素に触れることで酸化が進んでしまいます。3でもご紹介しますが、珈琲キャニスターを使うことや酸素にできるだけ触れさせない環境で保存することが重要です。 ②紫外線、直射日光から守る 太陽光による紫外線や直射日光、蛍光灯の光でさえもコーヒー豆を劣化させる原因となります。光が当たることにより温度も上昇するので、光を遮断できるような暗所での保存が適しています。 ③温度、湿度から守る コーヒー豆の鮮度を維持するうえでは、温度、湿度が低い場所での保存が重要です。焙煎後のコーヒー豆は、細かい孔が多数空いた「多孔質」と呼ばれる構造であるため、水分や湿気を吸着しやすくなっています。 温度が高い環境でも酸化は進んでしまうため、冷蔵庫や冷凍庫での保存がおすすめです。 <すぐに飲み切れそう!>→空気にできるだけ触れないような保存容器にいれて常温でもOK <1か月くらい>→冷蔵庫で保存 <1か月以上>→冷凍庫で保存 冷蔵庫や冷凍庫で保存をする場合は結露に注意しましょう。コーヒー豆を取り出した際に、常温に置いておくと、部屋との温度差により結露が発生してしまい、水分を含んでしまいます。湿度に弱いコーヒー豆は、必要な分を取り出したらできるだけ早く冷蔵庫、冷凍庫に戻すようにしましょう。 2.コーヒー豆の賞味期限は? コーヒー豆は長期保存が可能!と思われる方も多いと思いますが、食品と同じくコーヒーにも美味しく飲むことができる賞味期限があります。ここでは、賞味期限の目安についてご紹介します! コーヒー豆を美味しく飲むことができる期間 【美味しく飲むことができる期間】 ・未開封(豆)→約3か月 ・開封済み(豆)→約1か月 ・開封済み(粉) → 1週間から10日程 開封済みでかつ、粉の状態だと、酸素と触れる表面積が増えてしまうため、豆の状態よりも酸化するスピードが速く、コーヒー本来の風味や香りが損なわれてしまいます。 美味しく飲むことができる期間なのであくまでも目安ですが、コーヒー豆を購入する際は美味しいうちに飲める分を購入し、早めに飲み切ることが好ましいです! 3.コーヒー豆の鮮度を保つ保存容器の選び方 コーヒー豆を保管する際には、キャニスター(保存容器)が便利です! 珈琲キャニスターには密閉性があるため、コーヒー豆を劣化させる酸素、湿気から防ぎ、コーヒー豆の鮮度を保つことができます。 サイズ 珈琲キャニスターを選ぶ際には、サイズも重要です。どれくらいの量をご家庭やご自身で飲んでいるかを確認し、できるだけコーヒー豆を入れた際に隙間ができないようなサイズのキャニスターを選びましょう。 密閉性のある珈琲キャニスターですが、大きなサイズを購入してしまうと、キャニスターの中に入っている空気すらも酸化の原因となります。 コーヒーをカップ1杯(120mL)入れるのに使う豆の量は約10~12gが目安とされています。一日に1杯以上飲む方なら、2週間で約200g程の量を消費するので、サイズとしては200g以上入るキャニスターがおすすめです。 HARIOおすすめ!耐熱ガラス珈琲キャニスター 珈琲キャニスターM 珈琲キャニスターM 購入はこちら 購入はこちら 珈琲キャニスターL 珈琲キャニスターL 購入はこちら 購入はこちら その他キャニスターはこちら その他キャニスターはこちら HARIOの耐熱ガラス製珈琲キャニスターはいかがでしょうか。フタはシリコーンゴムのパッキンが付いているので密閉性もばっちり。ガラス製なので中身が見えるのも安心です。 コーヒー豆はもちろんですが、乾物の保存にも適しているのでドライフルーツやお茶の保存など使い方の幅も様々です。 デザインはキッチンに置いてもなじむスタイリッシュなものから、ナチュラルな素材にこだわった木製のものまでご用意しております。見せる収納としてもおすすめです! 4.まとめ いかがでしたか?今回は、コーヒー豆の鮮度を保つ保存方法についてご紹介しました! コーヒー豆は、様々な要因で鮮度が落ちてしまうデリケートな食品です。ですが上手に保存をすることで、風味の劣化を緩やかにすることができ、美味しいコーヒーを楽しむことができます。 ぜひ、今回ご紹介した保存方法や珈琲キャニスターを使って、より美味しく楽しいコーヒーライフをお楽しみください! コーヒー器具一覧はこちら▷

続きを読む →


-Shop HARIO Official

初心者にもおすすめHARIOの台形ドリッパー「ペガサスドリッパー」のご紹介

INDEX 1.新発売「ペガサスドリッパー」とは? 2.実際に「ペガサスドリッパー」を使って淹れてみました! 3.V60ドリッパーとペガサスドリッパーの抽出速度の比較 4.まとめ 1.新発売「ペガサスドリッパー」とは? この夏、新登場した『ペガサスドリッパー』は「初めてでもやさしく・美味しく」をコンセプトとした、ハンドドリップ初心者にもやさしい台形ドリッパーです。 今回は、『ペガサスドリッパー』の特徴やコーヒーライフに寄り添った工夫をご紹介します。 ①スパイラルリブと小さな二つ穴 まず、このドリッパーの大きな特徴は、内側に施されたスパイラルリブと小さな二つ穴です。スパイラルリブは、ペーパーフィルターとドリッパー側面の密着を防ぎ、空気が抜けてしっかりとコーヒー粉が膨らませる役割を果たします。 また、注ぐお湯の速さが一定でない場合でも小さな二つ穴の構造がお湯が抜ける時間を安定させます。そのため、初心者の方でも味の再現性が高いコーヒーを簡単に作ることができます。 ②コーヒー粉の杯数目安のメモリ付き ドリッパー側面に杯数分のメモリが付いているため、わざわざスケールを使わなくても簡単にコーヒー粉の計量ができます。約10gが1杯分の目安です。コーヒーを粉で購入する方には便利ですね! ③抽出量が見えるのぞき穴、各社ボトルに対応したサイズ マグカップや陶器マグなどにのせてドリップをしても、のぞき穴から抽出量が見えるためお好みの分量でドリップをすることが可能です。 各社ボトルメーカーに対応した底面形状なので、お手持ちのマイボトルに直接ドリップができる点も魅力。お出かけ前、洗い物を増やしたくない!という場合にもサーバーを使わずそのままドリップができます。 ④サイズは全部で3種類 サイズは、全部で3種類。 01サイズ(1~2杯用)、02サイズ(2~4杯用)、03サイズ(4~7杯用)。お好みの杯数に合わせてお選びいただけます。 「ペガサスドリッパー」に合わせた専用台形フィルターも3種類のサイズ違いでご用意しております。 購入はコチラ 2.実際に「ペガサスドリッパー」を使って淹れてみました! 実際に『ペガサスドリッパー』を使い、コーヒーを淹れてみました!どのような味わいになるのでしょうか。 ①使用した器具とレシピ 〈今回使用する器具〉 ①コーヒースケールマグ ②ペガサスドリッパー01 ③ペガサスコーヒーペーパーフィルター01 ④V60ドリップケトル・ヴォーノ                                                                                                           〈レシピ〉2杯分 ・コーヒー粉:約20g ・お湯:約240mL   *1杯分分量  コーヒー粉:約10g  お湯:約120mL  淹れる際は、杯数に合わせて調整してください。 今回、使用するマグカップとケトルはコチラ▽ コーヒースケールマグ 真空二重マグカップの下に超小型のデジタルスケールがセットされた製品です。外出先やオフィス、アウトドアシーンなどでも本格的なハンドドリップコーヒーが愉しめる、コーヒーの為のマグカップです。 購入はコチラ V60 ドリップケトル・ヴォーノ 注ぎやすい細口のコーヒードリップケトル。注ぎ口の細いドリップケトルはお湯の量やスピードがコントロールしやすく、おいしいコーヒーを淹れるのに役立ちます。          購入はコチラ ②コーヒー粉を投入 まず、ペーパーフィルターをドリッパーにセットし、コーヒー粉(中挽き)を入れていきます。今回は、2杯分でドリップをするので約20gの豆を使っていきます。...

続きを読む →


shopify管理者 HARIO
コーヒー豆からコーヒーを抽出するには?抽出方法の違いと自宅で美味しく淹れるポイントをご紹介

コーヒー豆からコーヒーを抽出するには?抽出方法の違いと自宅で美味しく淹れるポイントをご紹介

自宅でコーヒーを淹れる際、どのような抽出方法で淹れていますか?コーヒーを抽出する器具や方法は沢山あります。今回は抽出器具ごとの特性や、自宅で淹れる際に気を付けるポイントなどをHARIO Official Shopならではの観点からご紹介いたします。 INDEX 1.いくつ知ってる?コーヒー豆の抽出方法8選 2.ご自宅で美味しいコーヒーを淹れるには 3.コーヒー豆から抽出する際に気をつけること 4.コーヒー豆から抽出する方法まとめ 1.いくつ知ってる?コーヒー豆の抽出方法8選 ペーパードリップやサイフォン、フレンチプレスなど様々な淹れ方があるコーヒー。使用する抽出器具を変えると味も大きく変わることがあります。 実は、抽出方法もコーヒーの味わいを決める重要な要素の1つです。 主な抽出方法を8つ、それぞれどのような特徴があるかご紹介致します。 ①ペーパードリップ ペーパーフィルターとドリッパーを使用してコーヒー粉にお湯を注いで抽出する方法。抽出後はコーヒーかすとペーパーフィルターをまとめて捨てるだけなので、非常に扱いやすく衛生的です。 『透過式』の抽出方法で、抽出の仕方によって、無限とも言える程の様々な味わいを生み出せる自由度も、ペーパードリップの魅力。 ペーパーフィルターで抽出したコーヒーは、コーヒーの持つ油分(コーヒーオイル)を吸収するため、スッキリとしたクリアな味わいになりやすい特徴があります。 ②ネルドリップ ネル(フランネル)というコットンで作られた布のフィルターを使用した『透過式』の抽出方法です。古くから存在する、いまなお人気のある抽出方法。 ペーパードリップと同様に『透過式』の抽出方法ですが、フィルターは使い捨てではなく、水洗いして繰り返し使用することが可能です。 ネルフィルターはペーパーフィルターと比べて目が粗く、コーヒー豆の旨味成分でもある油分(コーヒーオイル)も抽出できるため、滑らかな甘さとコクのある味わいになるのが特徴です。 ③ステンレスフィルター 金属フィルター(ステンレスフィルター)を使用した抽出方法。金属フィルターとは主にステンレス製の微細なメッシュ状のフィルターです。 抽出後はコーヒー粉を捨て、水洗いをするだけで良いのでお手入れも簡単。さらに、ペーパーフィルター等の消耗品を必要としないため、経済的で環境にも優しいドリッパーです。 ステンレスフィルターも『透過式』の抽出方法です。ペーパーフィルターやネルフィルターと比べ目が粗いため、コーヒーオイルやコーヒーの微粉も抽出され、どっしりとコクのある味わいになりやすい特徴があります。 ④コーヒーメーカー 電動のマシンを使用した抽出方法。『ペーパードリップ』の方式を採用した製品がポピュラーで、水とコーヒー粉(コーヒー豆)をセットするだけで利用できる手軽さが魅力。 味わいや杯数を選択できる機能が備わったコーヒーメーカーもあり、一度設定を決めてしまえば、毎回安定した味わいのコーヒーを抽出できるという利点もあります。 ⑤コーヒープレス フレンチプレスやカフェプレスとも呼ばれる、プレス式の器具を使用した『浸漬式』の抽出方法です。日本では紅茶用の器具として親しまれるフレンチプレスですが、元々はフランスでコーヒーの抽出器具として開発されました。 粗挽き~中粗挽きのコーヒー粉を使用し、コーヒーの粉にお湯を注いで数分待った後、ツマミを押し下げて金属のメッシュでコーヒー粉と抽出液を分離します。 目の粗いフィルターを使用しているものが多く、コーヒーの油分まで抽出できるため、コーヒー豆の持つ特徴を感じやすい風味に仕上がります。 ⑥コーヒーサイフォン フラスコ内の水を火にかけ、沸騰時の蒸気圧を使用してお湯を移動させながら抽出する『浸漬式』の抽出方法です。 沸騰したての温度の高いお湯で抽出できるため、香り高いコーヒーが出来上がるところがポイント。フィルターの種類は主にペーパー・ネル・ステンレスなどがあり、それぞれ出来上がったコーヒーの味わいや使用方法に違いがあります。 科学の実験のような雰囲気で、水が押し上げられ、コーヒーが下りてくる様子が、見た目にも非常に楽しいところも大きな魅力です。 ⑦水出しコーヒー 『コールドブリュー』とも呼ばれる水出しコーヒーとは、その名の通り冷水で抽出する方法です。お湯で淹れるコーヒーとは異なり、ゆっくりと時間をかけて抽出することで、コーヒー豆の風味を存分に引き出します。 主に、コーヒー粉を冷水に浸す『浸漬式』と、コーヒー粉に冷水をポタポタと滴下する『滴下式(透過式)』の2種類があり、それぞれ味わいにも違いがあります。 コーヒーの持つ苦味や渋みの成分は、冷水には溶け出しにくいため、口当たりがよくやわらかな甘みのある味わいになりやすいのが特徴です。 ⑧エスプレッソ 細かく挽いたコーヒー豆に高い圧力をかけて短時間で抽出する『透過式』の抽出方法。 直火式・電気式のエスプレッソマシンを使用して圧力をかけ、お湯を短時間で透過させるため、濃厚なコーヒーでありながらも雑味が少ないのが魅力。表面にはクレマと呼ばれる細かな泡の層ができ、クリーミーな口当たりになります。 砂糖やミルクとよく合い、アレンジメニューが非常に多いのも特徴です。 『浸漬式』と『透過式』って? 『浸漬式』とはコーヒー粉をお湯(または水)に浸すことで、成分を抽出する方法。フレンチプレスや水出しコーヒーなど、抽出にテクニックを必要としない抽出器具も多く、コーヒー粉量・水温・時間を一定にすることで、同じ味わいを再現しやすいところが特徴。透過式と比べて成分の抽出速度は遅く、成分が飽和した時点で抽出が止まります。『透過式』とはコーヒー粉にお湯(または水)を通過させることで成分を抽出する方法。ペーパードリップやエスプレッソなど、抽出にテクニックを必要とする抽出器具が多く、コーヒーに個性をつけやすいところが特徴。浸漬式と比べて成分の抽出速度が速く、お湯を注ぎ続ける限り、コーヒー粉から成分が無くなるまで抽出され続けます。 2.ご自宅で美味しいコーヒーを淹れるには 美味しいコーヒーを淹れるといっても、コーヒーの豆から液体になるまで、その工程はいくつかのステップに分かれています。その中でも以下の5つの工程に注目してみましょう。 コーヒー豆の選択 コーヒー豆の焙煎 コーヒー豆を挽く コーヒーを抽出する コーヒーを味わう ①コーヒー豆の選択 複数の産地のコーヒー豆を混ぜたものを「ブレンド」、単一の産地のコーヒーを「ストレート」と呼びます。「ストレート」の中でも、特に農場・生産者・品種・精製方法などが同一なコーヒー豆を「シングルオリジン」と呼びます。 コーヒー豆の産地や品種によって、華やかなフルーティーな味わいが感じられるもの、コクや苦味を感じられるものなど、多種多様な特徴があるので、自分好みのコーヒー豆を探すのも楽しみの1つです。 ②コーヒー豆の焙煎 コーヒー豆の焙煎は、生のコーヒー豆に熱を加えてコーヒーの風味を決定づける、非常に重要な工程です。焙煎時間や焙煎時の温度によって「浅煎り」「中煎り」「深煎り」などの焙煎の度合いが生じ、豆の色や風味が大きく変化します。 一般的には、浅煎りのコーヒー豆ほど「酸味」が強く現れ、深煎りのコーヒー豆ほど「苦味」が強く感じられるようになります。 既に焙煎されたコーヒー豆を購入することが多いと思いますが、手網やホームロースターを使用して自宅で行うことも可能です。 ③コーヒー豆を挽く 豆の状態では、コーヒーを抽出することは出来ないため、コーヒー豆を粉状に「挽く」作業が必要となります。豆を挽くことでお湯(水)に触れる表面積が大きくなり、コーヒーに含まれる成分を抽出しやすい状態にします。 抽出器具ごとに適した挽き目があり、粒度が適していないとうまく抽出されずに薄味のコーヒーが出来上がったり、抽出されすぎてエグみや雑味の強いコーヒーになってしまう可能性があるため、注意が必要です。 コーヒー豆を専門に扱うお店であれば、その場で挽いてもらうこともできますし、手動のコーヒーミルを使って、手軽に挽くことも可能です。自宅で挽く際は据え置き型の電動グラインダーが大変便利です。 ④コーヒーを抽出する 抽出については、上述した抽出方法から好みのものを探すところから始めましょう。『ペーパードリップ』が国内では最もポピュラーな抽出方法です。 ハンドドリップは、お湯を注ぐスピードや、コーヒーの粉にクルクルと円を描く注ぎ方など、テクニックが必要のように思えますが、コーヒーの抽出において味に大きく影響する『コーヒー豆の量』『お湯の量』『抽出時間』『豆の挽目』『お湯の温度』の5つの要素にこだわれば美味しく淹れることができます。 そのため、ドリッパー等の抽出器具の他に、抽出したコーヒーを溜めるコーヒーサーバー、コーヒー粉やお湯の重さと時間を計ることができるコーヒースケールなどを揃えることでさらに本格的にコーヒーを淹れることができます。 ⑤コーヒーを味わう コーヒーが抽出できたら、存分に楽しみましょう。 『フードペアリング』もコーヒーの楽しみの一つであるといえるでしょう。『フードペアリング』とはそれぞれのコーヒー豆の持つ風味の特性や焙煎方法を考え、相性の良い食べ物を選ぶことです。 すっきりとした浅煎りのコーヒーにはクッキーなどのシンプルなお菓子やトースト。コクのある深煎りのコーヒーにはチョコレートケーキやドーナツなど、相性を考え組み合わせることで、今までになかった発見があるかもしれません。 3.コーヒー豆から抽出する際に気をつけること 抽出器具によって気を付けるポイントも変わりますが、今回は最もポピュラーな抽出方法であるペーパードリップにおける以下の5つの点に注目していきます。 お湯の量 コーヒー豆の量 コーヒー豆の挽目 お湯の温度 抽出時間 ①お湯の量 調和のとれたコーヒーを抽出するためには、お湯の量と豆の量の比率を考えることが大切です。お湯の量から決める際はコーヒーカップ1杯が約120mLですので、杯数分のお湯を用意します。 例)2杯の場合注ぐお湯280mL:コーヒー豆20g:出来上がり約240mL このとき、抽出したいコーヒーの量より、少し多めのお湯を用意しましょう。コーヒー豆とペーパーフィルターが水を吸い、出来上がりの量が用意したお湯の量より少なくなるためです。 <POINT>・出来上がりのコーヒーが薄く感じる場合→注ぐお湯の量を減らす・出来上がりのコーヒーが濃く感じる場合→注ぐお湯の量を増やす ②コーヒー豆の量 コーヒー豆の量から決める場合も、お湯の量との比率を考えることが重要です。まずはコーヒーの粉とお湯の量の比率が1:14程度から始めましょう。 例)コーヒー豆25gの場合コーヒー豆25g:注ぐお湯の量350mL:出来上がり約300mL <POINT>・出来上がりのコーヒーが薄く感じる場合→豆の量を増やす・出来上がりのコーヒーが濃く感じる場合→豆の量を減らす ③コーヒー豆の挽目 メッシュとも呼ばれるコーヒー豆の挽目については、使用するコーヒー器具によって調整することが好ましいです。 基本的には細挽きにすれば味が強く抽出され、コーヒー豆の持つフレーバーを引き出しやすく、粗挽きにすれば過抽出になりにくく飲みやすいコーヒーになりやすいといった特徴があります。 ペーパードリップでは中挽きから始め、お好みにあわせて調整していきましょう。 <POINT>・味が薄いと感じた場合→細挽きに調整・エグみや苦味を強く感じた場合→粗挽きに調整 ④お湯の温度 コーヒー豆には様々な成分が含まれており、温度の変化による溶け出しやすさの変化具合は成分によって違いがあります。そのため、抽出時のお湯の温度も味わいに影響があるのです。 コーヒーの酸味成分は低温でも抽出されやすく、苦味成分は高温になるほど出やすい(低温では出にくい)といった傾向にあります。また、同じコーヒー豆でも焙煎によって風味が異なり、焙煎が深いほど酸味成分が弱く苦味成分が強くなります。 したがって、浅煎りは高めの温度での抽出・深煎りは低めの温度での抽出をすることで、調和のとれたコーヒーを淹れることができると言われています。 <POINT>・苦味が強すぎると感じた場合→お湯の温度を低くする・フレーバーがもの足りないと感じた場合→お湯の温度を高くする ⑤抽出時間 抽出時間もコーヒーの味を左右する大きな要素です。時間が長いと抽出が進み、濃く、味の強いコーヒーになります。反対に、時間が短いと、薄く、軽いコーヒーになります。しっかりと旨味とコクを感じ、過抽出にもならないバランスの良い時間としては2分半~3分程度から始めてみましょう。 <POINT>・薄すぎる、軽すぎると感じる場合→抽出時間を長くする・エグみ、雑味を感じる場合→抽出時間を短くする...

続きを読む →


NET shopHARIO
スペシャルティコーヒーとは?特徴や定義、楽しみ方までご紹介!

スペシャルティコーヒーとは?特徴や定義、楽しみ方までご紹介!

この記事では、スペシャルティコーヒーとは何なのか?から、HARIO Official Shopならではのおすすめの抽出方法・器具まで、幅広く執筆致しましたので、コーヒーを始めたばかりの方にもお読みいただけます。 INDEX 1.スペシャルティコーヒーとは 2.スペシャルティコーヒーの特徴 3.スペシャルティコーヒーの味わい方をご紹介! 4.まとめ : スペシャルティコーヒーで素敵なコーヒーライフを 1.スペシャルティコーヒーとは スペシャルティコーヒーの定義 『日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)』という団体が、日本国内における「スペシャルティコーヒー」を以下の通り定義しています。 消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。 風味の素晴らしいコーヒーの美味しさとは、際立つ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えていくこと。 カップの中の風味が素晴らしい美味しさであるためには、コーヒーの豆(種子)からカップまでの総ての段階において一貫した体制・工程・品質管理が徹底していることが必須である。(From seed to cup) 具体的には、生産国においての栽培管理、収穫、生産処理、選別そして品質管理が適正になされ、欠点豆の混入が極めて少ない生豆であること。そして、適切な輸送と保管により、劣化のない状態で焙煎されて、欠点豆の混入が見られない焙煎豆であること。さらに、適切な抽出がなされ、カップに生産地の特徴的な素晴らしい風味特性が表現されることが求められる。 日本スペシャルティコーヒー協会は、生産国から消費国にいたるコーヒー産業全体の永続的発展に寄与するものとし、スペシャルティコーヒーの要件として、サステナビリティとトレイサビリティの観念は重要なものと考える。 出典:「スペシャルティコーヒーの定義」/日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ) スペシャルティコーヒーの誕生 1980年代にはコーヒー豆が大量に買い付けられ、大量に消費されるといった時代でした。生産国側では価格競争が起こり、とにかく低価格で輸出するという状況で、生産者側の賃金は低下し、農園を手放す人も増えました。そのような背景で、コーヒーの品質が著しく低下し、消費者のコーヒー離れにもつながったのです。 そこで、市場に出回るコーヒー豆の品質向上と消費の増加、価格の適正化を目的として1982年にアメリカでアメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)が誕生しました。その後はSCAAを中心に、『低価格』ではなく『高品質』を目指す方向に向かい始めるのです。 2.スペシャルティコーヒーの特徴 評価基準 アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)ではコーヒーのテイスティングの評価基準を設けています。以下の項目 を合計100点満点で採点し、点数が80点以上のものをスペシャルティコーヒーと呼んでいます。 カップ・クォリティのきれいさ→雑味や、風味の欠点がなくコーヒー豆の産地の特性が感じられるか。 甘さ→コーヒーチェリーの収穫の時点で熟度が適正であったか。また、甘さの印象をどれだけ感じるか。 酸味の特徴評価→明るく爽やかで質の良い酸味がどれだけ感じられるか。 口に含んだ質感→口に含んだ際の「濃さ」「粘り」「密度」「舌触り」などがどうであるか。 風味特性・風味のプロフィール→最も重視される項目。産地特有の風味が表現できているか。 後味の印象度→飲んだ後の後味の印象がどうであるか。 バランス突出した味や風味に欠けていることが無く、コーヒーの風味は調和しているか。 『From seed to cup』とは? スペシャルティコーヒーを語るにあたって、「From seed to cup」の概念は非常に重要です。この言葉は「コーヒー豆(seed)の生産からカップ(cup)までの全ての過程」を意味しており、以下の要素が含まれています。 サステナビリティ→生産国において品質管理(栽培・収穫・選別・精製)が徹底されていることで、質の高いコーヒーを安定的に継続して供給できるということ。また、生産者に十分な利益がもたらされ、コーヒー栽培を継続的に行うことができること。 トレイサビリティ→生産から流通まで徹底した品質管理がなされ、その情報を追跡可能である必要があるということ。そのコーヒーの品質と信頼性を消費者に正しく伝えるべきであるということ。 3.スペシャルティコーヒーの味わい方をご紹介! スペシャルティコーヒーを楽しむにあたって、抽出方法も味わいに関わる大きな要因のひとつです。そこで、スペシャルティコーヒーにおすすめの抽出法をいくつかご紹介いたします。 1.V60ドリッパーを使用したハンドドリップ ひとえにハンドドリップといっても、その淹れ方は様々です。 V60ドリッパーは抽出の自由度の高さが大きな魅力。「淹れる人が味を作る」ことができるドリッパーです。豆によって多種多様な特徴を持つスペシャルティコーヒーの、旨味と香りをしっかりと抽出しながら、淹れ方の加減で好みに合わせて味を変化させることができます。 V60透過ドリッパー 02 クリア(新パッケージ) V60透過ドリッパー02セラミックW(新パッケージ) 2.コーヒープレス コーヒー豆とお湯さえあれば簡単にコーヒーの美味しさを引き出すことができる抽出器具です。抽出に技術を必要としないため、誰でも安定した美味しさのコーヒーを淹れることができます。さらに、コーヒーの旨味成分が含まれているコーヒーオイルも抽出できるので、コーヒー豆の個性を楽しめるのもポイント。 カフェプレス・U 2杯用 ハリオール・7 2杯用 3.コーヒーサイフォン 浸漬式の抽出器具で、温度の高いお湯で抽出できるところがポイント。香りの高いコーヒーを抽出できるのが特徴で、スペシャルティコーヒーの魅力を引き出します。コーヒーの粉とお湯を一定時間浸して抽出するため味が安定しやすい点もサイフォンの良いところです。また、抽出過程を視覚的に楽しむことができるため、多くのカフェや喫茶店でも採用されています。 テクニカ 2人用(新パッケージ) コーヒーサイフォン ネクスト(新パッケージ) 4.水出しコーヒー コールドブリューともよばれる、文字通り、冷水を使ってコーヒーを抽出する抽出方法です。苦味や渋みなどの成分は冷水には溶けにくいため、スッキリとした甘みのあるアイスコーヒーが楽しめます。 フィルターインコーヒーボトルペールグレー ウォータードリッパー・ドロップ 4.スペシャルティコーヒーで素敵なコーヒーライフを スペシャルティコーヒーは高品質で美味しいコーヒーを作るために、生産者から消費者へ届くまでの間に、数々の工夫がなされています。 そのため、コーヒー豆によって様々な個性を持っています。様々な抽出方法と組み合わせれば、楽しみ方は無限大です。 美味しいことはもちろん、生産者や産地の豊かさにも繋がるスペシャルティコーヒーを選択し、素敵なコーヒライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。

続きを読む →